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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

すまいる王国の国土面積は広大だ。
その国土の中には全くの手付かずの未開の地も含まれている。

自らがすまいる王国の一部だなどと全く認識していない人たちも存在した。

そんな僻地までやって来た紫響は手に持った地図を眺めて苦笑いをする。

一般市民であった紫響がこんなところまで逃げなくてはいけないのには理由があった。

国王のスピーチを聞き終えた紫響はそのまま東の都へ戻るつもりだった。

そこで南の都で調教してあげたジュゼッペと再会してしまったのだった。

紫響とゆきめのせいで家庭を無茶苦茶にされたジュゼッペは謀反者だと騒ぎたててしまったのだ。

逆恨みもいいところだが、ジュゼッペにしてみれば自分の前で戦っていた二人が仲良くスピーチを聞いていたのだから変に勘ぐってしまうのも無理からぬことだった。

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