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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

紫響は危険人物としてすぐに王国の指名手配書に名を連ねてしまう。

下手に有名人だったこともあり、身を隠すためにほとぼりが冷めるまでこうして王国の支配が及ばない地域に逃れてきていた。

「なんかあそこ……村みたいね?」

こうして紫響はジャングルの奥地にひっそりと佇む原住民の村に辿り着いた。

黒い羽根のコートの下に黒いボンテージを着た紫響が村に近づくと、原住民たちは悪魔が来たと思い込んで騒ぎ出す。

村の青年の戦士達が木の槍を持って紫響を取り囲んだ。

「あら……熱烈歓迎。って訳ではなさそうね」

腰に簑を纏っただけの原住民男子たちは無駄な肉がついておらず、すらりとしながらも動物的で逞しい体つきをしている。

「へぇ……いいじゃない……」

紫響は腰に巻いた鞭をするりとほどき、地面を一撃叩く。

「さあいらっしゃい。可愛がってあげる……」

原住民と女王のバトルが始まる。

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