テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

王立軍の猛攻により、各地で魔族や革命軍は敗走していた。

しかし西の都だけは未だ魔族の支配が続いている。

魔王もこの拠点だけは失うまいと必死になっていた。

死の堕天使と謳われるゆずが現在指揮を勤めていた。


「ゆず様、怪しげな民間人を発見し捕らえました」

そのゆずのもとに密入者の知らせが届く。

「へぇ……こんなところにやって来る度胸のある人間がいるとはねぇ……」

「この者です!!」

ゆずの前に縄で縛り上げられた少女が連れてこられる。

「えっ……こんな女の子が?」

「放してッ!! 私は戦う気などないの!! 私はただお父さんを探してるだけっ!!」

ゆきめは涙ながらにそう訴えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ