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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

シャルル達が去ったあと、血の臭いを嗅ぎ付けた狼達が近付いてくる。

用心深い狼はピクリとも動かないゆきめにゆっくりと近付く。

久々の食事にありつけた狼はよだれを垂らして喜びを表現していた。

「キャウンッ!!」

まさにその瞬間、ダイナゴンが高速で動いて狼の頸動脈を突き刺した。
狼は小型犬のような情けない悲鳴をあげて逃げ出す。

「ハァハァハァ……」

ゆきめはまだ、息絶えてなかった。

シャルルに死んだと思わせ、退かせる作戦をしていただけだ。

とはいえダメージは生命の危機を感じるほどだ。

ダイナゴンに侵食されたゆきめは死に場所を求めるかのように森の中を歩き始めた。



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