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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

テロリストとして指名手配になってしまった澪は一味を率いて深いジャングルの中を歩いていた。

(あのときこの人たちを叱ったりしてなければ、私は今でもあの村で静かに暮らせていたのに……)

彼らとの出会いを思い出し、澪は深いため息をする。
そんな後悔を抱きながら、逃亡を続けていた。

革命軍のリーダーになったとはいえ澪は普通の女の子だ。

歩き疲れるし、お腹もすく。
夜にはお風呂に入りたいし、勉強だってしたい。

けれど----

歩き疲れた澪を革命軍のメンバーは労るように頻繁に休憩を取ってくれた。

少ない食料は食べ盛りの彼女に多く分配してくれた。

水のある場所にキャンプを張った時は澪のためにお風呂を沸かしてくれる。

元々インテリが多いメンバーのため、みんなリーダーに勉強を教えてくれる。

嫌々付き合うという態度は変えていないが、澪もメンバーには密かに感謝していた。

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