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闇の王と光の騎士

第11章 戦慄の国内浄化作戦

「私はっ……あなたを許さないっ!!」

剣を投げ捨て澪が突撃する。

「許してもらおうなんて気持ちは微塵もないのっ!!」

悲しみにくれる女王の鞭がしなる。

「あぁああっ!!」

「親分っ!!」

鞭は無慈悲に澪の顔面を撃つ。

小さな澪の身体は衝撃に耐えきれずに宙を舞った。

「あああっあアァアアあっ!!」

紫響は狂ったようにその身体に鞭を放った。

打たれ続ける澪の身体から血飛沫が四方に飛び散る。

「うわぁあっ!!」

倒れた澪に馬乗りになった紫響は顔面を肘で殴り付けた。

「モングッ!! アバラーニッッ!!」

返り血で赤く染まる紫響を村の戦士が羽交い締めで止める。

既に澪の息は止まっていた。

「親分っ!!」

革命軍のメンバーは澪の亡骸に駆け寄る。

「貴様ァアッ!!」

逆上した一人が紫響に襲いかかった。

「痴れ者ッッ!!」

紫響がその頬を張り倒す。

「貴様らのリーダーは自分の命と引き換えに貴方たちを守ったっ……立派な最期を遂げた……それさえ……無駄にする気なの!!」

紫響は泣いていた。
大粒の涙をこぼして。

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