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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

悪夢のような光景で山賊たちの戦意は完全に折れた。

とはいえ逃げ出す山賊はいない。
何故なら全員深い傷を負っており、逃げ出す力が残っていなかったからだ。

山賊の数は10人を越えている。

対する魔族は櫻啼一人。

しかしその力の差は歴然だった。

「糞虫どもが……もう少し楽しませたらどうなんだ?」

近くに転がる山賊の一人の頭を踏みつける。

ぐえっという声をあげ、その頭がトマトのようにぐちゃっと潰れた。

「ゆ、許してくれっ……」

山賊の頭領は涙声で懇願する。

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