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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

「貴様らのようなグズと遊んでいてもつまらん」

櫻啼はそう言うと口から焔を吐き出す。

「ぎゃああっ!!」
「た、助けてくれぇえっ!!」
「あぁあああっ!!」

山賊どもの断末魔が夜の闇に響く。

櫻啼は飽きた玩具を放り出す子供のように無関心な表情で翼を広げて飛び立った。

「もっとだ……もっと遊び甲斐のある奴はいないのか?」

長年人間に強いたげられ、封印されてきた憂さを晴らす欲求に駈られ、サタンは夜空へと消えていく。

もっと歯応えのある獲物を捜すため……

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