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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

父親が王立軍のシェフであるゆきめは幼い頃から父の仕事を見て育ったせいか、天性の素質もあった。

そんなゆきめは11才になると早々と料理の世界へと進んだ。

今はまだ簡単な料理しか作らせてもらってないが、いつか必ず父のような偉大な料理人になると心に誓っていた。


一人で修行に出ているゆきめは仕事が終わると当然独り暮らしの部屋へと戻る。

わずか13歳の少女だがこの世界では一人で暮らして仕事をしているというのは珍しいことではない。

ゆきめは郵便ポストを空け、手紙の確認をする。

「今日も来てないのか……」

月に一度届いていた父からの手紙がもう何ヶ月も届いていない。

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