闇の王と光の騎士
第3章 混沌の幕開け
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昼時の食堂は戦場だ。
コック見習いのゆきめは慌ただしく芋の皮を剥き、運び込まれた皿を洗う。
どんなに慌てていても丁寧に仕事をこなし、泣き言を言わないゆきめを横目で見た料理長は口許を緩める。
「お疲れ」
昼の繁忙が終わったあと、料理長は自らよそった賄い料理をゆきめの前に置く。
「あ、ありがとうございますっ!! 頂きます!!」
手を合わせたゆきめは慌てた勢いでそれをかっこむ。
「おいおい……もっと落ち着いて喰えよ」
料理長は笑いながらゆきめの頭をぽんぽんと撫でるように叩く。
「美味しいですっ!!」
にっこりと笑う顔はあどけなさが残る13才の少女だ。
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昼時の食堂は戦場だ。
コック見習いのゆきめは慌ただしく芋の皮を剥き、運び込まれた皿を洗う。
どんなに慌てていても丁寧に仕事をこなし、泣き言を言わないゆきめを横目で見た料理長は口許を緩める。
「お疲れ」
昼の繁忙が終わったあと、料理長は自らよそった賄い料理をゆきめの前に置く。
「あ、ありがとうございますっ!! 頂きます!!」
手を合わせたゆきめは慌てた勢いでそれをかっこむ。
「おいおい……もっと落ち着いて喰えよ」
料理長は笑いながらゆきめの頭をぽんぽんと撫でるように叩く。
「美味しいですっ!!」
にっこりと笑う顔はあどけなさが残る13才の少女だ。