闇の王と光の騎士
第13章 魔界争乱
「TOMっ!!」
数十人の人間を殺害した人狼の耳に聞き慣れた声が届く。
「TOMっ!! 待て!! 落ち着け!!」
「…………なんで」
血濡れたTOMは悲しい顔をして振り返る。
そこには困惑した顔をした月影が立っていた。
そしてその手には血で濡れた剣を握っていた。
「なんでここに来たんだっ!! 月影っ!!」
その叫びは喉から血を吐くような痛ましさが滲んでいた。
「すまない……俺が人類を説得出来ないために……こんなことになって……しかしTOM----」
「言い訳は無用だ!! 貴様、墓地に入ったな……それも剣を抜いて……ここは魔族以外立ち入ってはいけない場所だ……」
「魔族以外立ち入ってはいけない……!? す、すまん!! 俺はそんなこと知らなかっ----」
「言い訳は要らねぇ!! お前も魔族の子供を殺したんだろ!! 幼い命をっ!!」
TOMは爪を振り、月影が近寄るのを拒む。
数十人の人間を殺害した人狼の耳に聞き慣れた声が届く。
「TOMっ!! 待て!! 落ち着け!!」
「…………なんで」
血濡れたTOMは悲しい顔をして振り返る。
そこには困惑した顔をした月影が立っていた。
そしてその手には血で濡れた剣を握っていた。
「なんでここに来たんだっ!! 月影っ!!」
その叫びは喉から血を吐くような痛ましさが滲んでいた。
「すまない……俺が人類を説得出来ないために……こんなことになって……しかしTOM----」
「言い訳は無用だ!! 貴様、墓地に入ったな……それも剣を抜いて……ここは魔族以外立ち入ってはいけない場所だ……」
「魔族以外立ち入ってはいけない……!? す、すまん!! 俺はそんなこと知らなかっ----」
「言い訳は要らねぇ!! お前も魔族の子供を殺したんだろ!! 幼い命をっ!!」
TOMは爪を振り、月影が近寄るのを拒む。