闇の王と光の騎士
第13章 魔界争乱
「もういい。喋るな!! すぐに医者に診てもらう!!」
「無駄だよ……首の骨が折れちまってる……人間ならとっくに死んでる……俺たち人狼だから生きてるだけだ」
TOMはそれを誇らしげに語った。
「お前が死んだら魔族と人間の和平はどうなるんだよっ!! 頼むよ……死ぬな……死なないでくれ……」
月影は涙をこぼしながらTOMを揺する。
「馬鹿……それは……お前が何とかしろよ……わかったな? 失敗したら……許さねぇぞ?」
TOMの言葉に月影は何度も頷く。
嗚咽を漏らしながら何とか「わかった」とだけ声に出来た。
「俺はさ……やっぱ人間は嫌いだわ……けどさ……」
TOMはぎゅっと月影の手を握る。
「……お前は好きだ」
最期の言葉を残し、TOMは力尽きた。
「TOMッッ!! 死ぬな!! 死なないでくれ!!」
墓場に月影の泣き叫び、TOMを呼ぶ声がいつまでも続いていた。
----生存者 残8名。
「無駄だよ……首の骨が折れちまってる……人間ならとっくに死んでる……俺たち人狼だから生きてるだけだ」
TOMはそれを誇らしげに語った。
「お前が死んだら魔族と人間の和平はどうなるんだよっ!! 頼むよ……死ぬな……死なないでくれ……」
月影は涙をこぼしながらTOMを揺する。
「馬鹿……それは……お前が何とかしろよ……わかったな? 失敗したら……許さねぇぞ?」
TOMの言葉に月影は何度も頷く。
嗚咽を漏らしながら何とか「わかった」とだけ声に出来た。
「俺はさ……やっぱ人間は嫌いだわ……けどさ……」
TOMはぎゅっと月影の手を握る。
「……お前は好きだ」
最期の言葉を残し、TOMは力尽きた。
「TOMッッ!! 死ぬな!! 死なないでくれ!!」
墓場に月影の泣き叫び、TOMを呼ぶ声がいつまでも続いていた。
----生存者 残8名。