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「教官!!　俺たちも前線で戦う!!」
「俺たちも行かせてください!!」

魔族の一大事に血気盛んな若者たちは頭に血が上っていた。

「馬鹿者!!　貴様らはまだ早い!!　無駄死にさせるわけにはいかない!!」

未来の魔族のため、教官は若者たちを諌める。
しかし胸の奥では同族を思う若者たちの心意気に胸を熱くさせていた。

そんなやり取りの空気を無視するかのように紫響が現れる。

「なんか盛り上がってるみたいね……」

ワニ革を用いたロングコートに黒いボンテージという、悪魔さながらの姿に若者たちは息を飲む。

「誰だ!!　貴様はっ!!　風紀を乱すような格好をしやがって!!」

教官は凄んで紫響の前に立ちはだかる。

「口を慎みなさい!!」
「はうっ!?」

プレイ用のバラ鞭とはいえ痛みを覚えるほどの勢いで教官をうち据える。