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闇の王と光の騎士

第13章  魔界争乱

「可愛い子達ね……私が鍛えてあげるわ」

悠然と歩き、教壇の上に腰掛けて生徒達を見回す。

「ふざけるな!! 人間などに教わることなどない!!」

教官は怒鳴りながら紫響を睨む。

「そうかしら? 人間だから人間との戦い方を教えてあげられるんじゃないかしら?」

飄々と告げる紫響のペースに教官は飲まれかけていた。

「に、人間との戦い方だと……魔族が人間に勝ってもいいのか、貴様は」

「まあよくはないけどでも……このまますまいる王が一人勝ちするよりはましかなぁって」

紫響の妖艶な笑みに教官は胸を掴まれたような激しい鼓動を打つ。

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