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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

「取り敢えず食料とアジト、そして資金を提供してもらう」

隊長が当然の権利のようにそう言い放ったのは、舐められてはいけないという気構えもあったからだ。

「わしらが……あんたらに食い物と金と棲み家を与えなくちゃいけんのかっ!?」

突然押し掛けてきてそんなことを言われては、村長が驚くのも無理はなかった。

「そ、それでわしらは何か得るものがあるのか?」

「ある。新しい平和な世の中だ」

隊長が誇らしげに語る。

「あははっ!! バカじゃないの!!」

大声で笑ったのは『浦上澪』というこの村の娘だった。

「なっ……貴様っ!! 小娘だからといって愚弄することは許さんぞ!!」

革命軍は剣を構える。

「あなたたちのしてることは山賊と何ら変わりないよ。いや、正義ぶってるから山賊以下……あなたたちはただのテロリストよ」

澪は臆するどころか更に革命軍を煽った。

「貴様っ……」

隊長が剣を抜いたその瞬間----

ビュンッ……

風を切る音が鳴り、剣先が隊長の喉元に当てられていた。

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