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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

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山間にある小さな農村にやって来たのは革命軍を名乗る小隊だった。

「今の政府は腐りきっている。我らが王国を駆逐し、新しい世を創りあげる!!」

革命軍の隊長は村人を集めて演説を行った。

しかし寒村の村人たちにそんなことを言ったところでピンと来るものは皆無だった。

王国の命令は絶対であったし、賊や魔族の脅威にも晒されている。
更には貧しい生活が続き、革命だの新しい世界だのと呑気に言ってる暇はなく、村人はその日生きることに精一杯だからだ。

革命軍と名乗るこの部隊はそういった寒村の現実など知らない街の人間で構成されていた。

「就いてはこの村を我が軍の拠点のひとつとする」

「……はぁ。それでわしらはどうしたらいいのかのぉ」

村長がよく理解してない様子で尋ねる。

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