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闇の王と光の騎士

第13章  魔界争乱

地底の魔界のはずれに地下渓谷がある。

ここは魔族ですら滅多に来ることがない静かな場所だ。

もちろんこの場所では戦闘は行われていない。

「……こんなところまで連れてきてなんの話だ?」

ももは将軍は険しい声で霧里に問う。

「大体わかってるんでしょ?」

霧里は感情のない顔で振り返り、ももはを見詰める。
手には短刀が握られていた。

「……それもすまいる王の命令か?」

ももはは構えもせず苦笑いを浮かべる。

「……さあ? どうかしらね。魔族はほぼ駆逐した。もうあなたの仕事は終わったの……この辺で退場してもらうわ……」

「退場ねぇ……小娘。俺を舐めるなよ?」

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