テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第13章  魔界争乱

「あなたこそ私を小娘扱いして油断しすぎないことね……」

兵士たちが震え上がるももは将軍の睨みを受けても霧里は怯まない。

ももはが王立軍内部でもっとも警戒する相手がこの霧里だった。

冷酷非情で頭も切れる。
魔術に長け、剣術や体術も軍人を凌ぐほどの腕前。
そして何よりもすまいる王に心酔している。
王のためなら命を投げ出すことも厭わない。

(この女がいる限りすまいる王は討てない……)

この直接対決はももは将軍にとってもまたとないチャンスだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ