テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第13章  魔界争乱

主力を次々と葬られた魔族は一気に押し込まれ、もはや虫の息といえた。

しかしまだ魔王は生きている。
ここで時間を食うわけにはいかないももははさっさと肩をつけたいところだった。

(最初から全力でいくしかないな)

「うらぁあああ!!」

洞察力が高く、頭も切れる霧里に先制攻撃を成功させる方法。
それは予測できない動きを素早く決めることだ。

ももはは構えなしで一気に抜刀し、素早いモーションで斬りつける。

それでは大ダメージは与えられないものの、避けられる可能性はグッと下がる。

「っ……!?」

その予想通り、霧里の動きは遅れてしまっていた。

「このっ!! 王立軍ども!! こんな戦争は今すぐにやめろっ!!」

ももはの斧が霧里に当たる寸前。
突如怒声をあげながらみぃみぃが飛び込んできた。

鋼の身体を持つ将軍と氷の心を持つ暗殺者と炎の情熱を宿した山賊。

三つ巴の戦いのゴングが鳴る。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ