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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

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川沿いの小さな村、デクソン。
この村では昔から特産品のオリーブやトマトが有名だ。

国がまだ平和の頃はそれなりに活気もある場所であった。

しかし今は見る影もなく荒んでいる。

田畑は痩せ、住民たちはそれ以上に痩せこけていた。

「魔族が来たぞぉおおっ!!」

街の見張り台から警鐘と怒鳴り声が響く。

村人たちは慌てて教会へと逃げ込む。

この村にもかつては複数の魔導師がいたが一人の牧師を除き、すべてすまいる国王が連れ去ってしまった。

ただ一人残る魔導師である老牧師は教会で慌てて結界を張る。
しかし老人の張る結界では村すべてを覆うことなど到底不可能だ。

「ぎゃあああーっ!!」

逃げ遅れた住民が魔族に喰い千切られていく。

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