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闇の王と光の騎士

第13章  魔界争乱

「霧里……お前と組むのはこれが最初で最後だ。ドレスアップ山賊団全員を魔術で吹き飛ばすぞ……」

「わかった……」

傷付いた霧里は最後の力を振り絞るように印を結び始める。

「っておい! 団長後ろ後ろッ!! あいつら魔術で俺たちを殺すつもりだって!!」

「マジか!? てか戦ってる最中話しかけるなよ。大体お前たちはいつもそうやって俺を馬鹿にするけどさ」
「いいから後ろだって!!」

みぃみぃたちの話し合いが拗れてる隙に王立軍コンビの魔術は大きく膨れていった。

「させるかってのッ!!」

瞬間移動したかのような速度でみぃみぃは二人の背後を取っていた。

「なにっ!?」
「えっ……」

「お前らの勝手な戦争のせいで苦しむのはいつも弱いものたちなんだよっ!!」

みぃみぃの蹴りが霧里の背中に炸裂した。

「ぐはっ!!」

再び吐血した霧里は背中を伸ばして地面を這いずり回る。


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