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闇の王と光の騎士

第13章  魔界争乱

----魔王を仕留めるためにはダイナゴンが必要。

それは誰もが知っているという話ではない。

一部の学者が知る程度の話だった。

そしてそれには箝口令が引かれていた。

学者とも面識のある遥風はそのことを知っていた。
だから魔族をあらかた討伐したあとは魔王城には行かず、適当に休んでいた。

「さてと……ここからどうしようかなぁ……魔王倒さずに帰ったら怒られるだろうし……」

墓地が見下ろせる高台で岩の上に腰かけて眺めていると墓を荒らす人影が目についた。

「あーあ……やりたい放題だな……戦勝国の浅ましい略奪ってやつ? 注意するか……」


遥風は岩から降りて墓場へと向かっていった。

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