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闇の王と光の騎士

第13章  魔界争乱

一方その頃、まあやは魔王に打ちのめされていた。

アカデミーを首席で卒業した天才は全盛期の勘を取り戻したどころか、それ以上に成長していた。

繰り出す技は魔王に次々と炸裂していた。

しかし魔王はどれだけ打たれても決して倒れることがなかった。

「フンッ!!」

「ブッ!!」

魔王のパンチを受けたまあやは勢いで壁に叩きつけられる。

「終わりか? 王立軍の将兵……」

血まみれのまあやに魔王が近寄る。

「ちょっ……どこまで行くんだよ!!」

王の間に突然飛び込んできたのはみぃみぃだった。

その前には紫に発光するダイナゴンが飛んでいた。

「なっ……馬鹿なっ!?」

ダイナゴンを見た魔王は顔が青ざめる。

「よしっ!! ようやく捕まえた!!」

動きが止まったダイナゴンを手に握った。

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