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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

「すまいるやその周辺の大臣どもを粛清するしかないと思う」

白虎は決意を滲ませた表情で告げる。

「そんなの……駄目!! やめてシャルル!!」

ともこは悲痛に叫ぶ。

「何故だ?」

「そんなことしたら危ない!! シャルルが死んじゃうかもしれないもん!! もういいよ!! ね? 二人でどこかで静かに暮らしたらいいよ!! そうしよう!!」

ともこは涙ながらに訴えてシャルルの脚を揺らす。

「ともこ……」

白虎は顔を曇らせて呟く。

他の三聖獣はじっと黙って白虎を見詰めた。

「悪いがそれは出来ない……」

「なんで!?」

「俺が……聖獣だからだ……」

白虎は身を屈めて視線をともこに合わせる。

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