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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

「ともこは大切だ。けど俺たちは人間を守るために生きてきた。人間達が苦しんでるのであれば助けなくてはいけない……分かってくれ……」

「シャルル……」

涙で歪んだ顔でシャルルの顔に抱きつく。

「なら私も行く!! 一緒にいたいの!!」

「ともこっ……それは駄目だ!! 危険すぎる!!」

「いいじゃないか、白虎……連れていってやれ」

「じいさん……」

「その子、意外が光の者となるんじゃねぇのか?」

青龍がともこの顔を覗きこんで言う。

「光の……?」

「ああ。そうかもね! 四聖獣揃いて裁くとき、光の者現る、ていうあれね!!」

古来から伝わる伝承の一節を語りながら朱雀も同調した。

「ふざけるな!! ともこをそんな危険に晒せるか!!」

「ううん!! なんだか分からないけど私、その光の者になるから!! ね?」



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