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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

霧里も遥風も亡き今、悔しいがすまいるの頼れる人物はまあやしか残っていなかった。

「私は貴方のために戦うんじゃない……らふぃん王子の為に戦うんです」

そう言い残すとまあやは部屋を出ていった。

その言葉に偽りはなかった。
彼女にはすまいる王の他に、もう一人。討たねばならない人物がいた。
暗部街の頭領、梁山泊の王凱だ。

彼もまた北限の村を使い、彼女を利用する一人だ。

王凱を討たねば真の平和は訪れない。

らふぃん王子奪還という任務を得たことで一時の自由を得た彼女は迷わず暗部街へと向かっていった。

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