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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

「関係あるか、んなこと。俺たち四獣が揃っているんだ。捻り潰してやる」

青龍は強気の姿勢で毒づく。

「奴はそんなに甘くない。ただの人間だと思って甘く見ない方がいい。そもそも普段はどこで何をしているのかまるで謎に包まれた男だ……そんなに簡単に居場所が突き止められるとは思えないんじゃ……」


四聖獣とともこが最初に粛清の対象としたのは王凱及び暗部街だった。

感情的で策略の浅いすまいる王より暗部街の王凱の方が危険であると判断したからであった。

人間達の平穏を取り戻すためにはまず最初に討たねばならないものと言えた。

もし先にすまいるを四聖獣が討てば用心深い王凱は次は自分だと逃げ隠れてしまう恐れがある。

王凱から討つというのは必然的な考えであった。

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