テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

「じゃあ……あの搭に行くのね……」

ともこは覚悟を決めた顔で搭を見上げていた。

シャルルに守られているだけのか弱い彼女の姿はそこにはなかった。

「どうじゃろう……朱雀の仕入れたその情報……真偽のほどが確かではない」

「はあ!? じいさん、俺を疑うのかよ!!」

「いや……念には念を入れねばならん……お前と白虎、ともこは搭に行け。わしと青龍はその他の場所を探すんじゃ……」

「相変わらず慎重だな、玄武。それが長生きの秘結か?」

からかう青龍に玄武は鋭い眼差しを送る。

「それがあの正体不明な王凱という男じゃ……油断は出来ん……」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ