テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

中央都市の入り口の門が開かれ、押し寄せていたクーデター側の兵たちは我先にと門に集まる。

「一番乗りだ!!」

先頭で門を潜った兵が弾き飛ばされた。

「小わっぱ共ッ!! 俺が殺してやる!! かかってこい!!」

門の下には仁王立ちしたすまいる王が立ちはだかっていた。

棍棒を顔面に受けた兵は頭蓋骨が陥没し、即死であった。

宝飾をあしらった棍棒は飾りとしての意味だけではない。

鋼よりも硬度の高いダイアモンドの刺の先端は鋭く研ぎ澄まされている。

棍棒本体は金などの柔らかい素材ではなく、何度も鍛えた鋼で造られている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ