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闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

「どうする……このまま一気に攻め落とすか……?」

ももはと共にクーデター軍を指揮する将が決断を迫る。

「いや……そんなことをすれば多くの市民が犠牲になる……」

確かに一気に攻めれば勝てるだろう。
しかしそうはしたくないももは将軍は首を捻りながら唸る。

「……俺が行く。俺がすまいる王に幕を下ろしてもらう」

「ももは将軍っ……それこそすまいる王の思惑通りでは……」

自分をを誘い込む罠。
それはももはにも分かっていた。

「王を倒せるのは俺しかいない……俺が行く……」

部下の制止を振り切ってもももはは手招きしている罠へと自ら足を踏み込むことを決意した。

すまいる王を倒せる人物。
それがもう一人いることをももはは知っていた。

暗部街の騒動以降、行方をくらませたシスター・まあや。

彼女も必ず中央都市に現れると睨んでいた。



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