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闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

(もうこれ以上不幸を連鎖させてはいけない……この人が目指した魔族と人間の共存も、みぃみぃさんの目指した平和の世界も……私が実現する……)


月影の墓石の前で改めてまあやは誓う。

彼の言った「大切な人を想う心が弱さ」という言葉を改めて噛み締める。

確かにそれはまあやに付け入る弱味として使われてきた。
しかし大切な人を守りたいという気持ちが彼女を強くしたのも確かな事実だった。

このまま北限の村には帰れない。
私にはまだしなくてはならないことがある。

打倒すまいるの強い意思を持ってまあやは地上へと戻っていった。

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