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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

「あんたら狼男らはいつもそう……馬鹿でスケベで低脳で」

「悪かったな。それよか、そのチケット手に入れるの大変だったんだけど?」

あくまでチャラけるTOMにゆずの殺気に満ちた視線が刺さる。

「……今回はまあ見逃してあげるけど。次会ったら殺すからね?」

「お前が俺を? 冗談だろ?」

TOMもふざけた気配を消し、殺気だった視線で睨む。

「私じゃなくて櫻啼だったら、アンタ今すぐここで殺されてるわよ?」

「へぇ……あいつも封印解かれたんだ? まあ、俺を殺せるとは思えないけど?」

「せいぜい気を付けることね、狼さん」

そう言い残すとゆずは蜃気楼のように消えた。

「ちっ……めんどくせー……」

舌打ちしながらもTOMは感じていた。

波乱の始まりを……

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