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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

「まあ、素敵なチケットね……私が行くわ……」

突如背後からやって来た女がそのチケットを奪う。

「ゆ、ゆずっ!?」

「久しぶりね……TOM……」

何やらただならぬ気配を感じたナンパされた女性は逃げ去っていく。

「相変わらず人間と仲良くやってるの?」

翼を隠した状態の堕天使ゆずは冷たくTOMを睨んだ。

「別にいいだろ? ほっとけよ」

「よくないわ。人間どもは私たちを何百年も封印してきたのよ。まあ、封印されずにうまいことやって来たあんたには私らの苦しみはわからないでしょうけど?」

ゆずがチケットを睨むと一瞬で燃えて灰と化す。

「別に人間が好きな訳じゃねぇよ……けど女はなかなか美人も多いし、悪くねぇよ」

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