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禁断ハーレム〜beastな関係

第3章 新たな生活

何で此処にっ!!!!!



「り、涼さん!!!な、何でっ!!!」


ニコニコ笑う涼さんの後ろからのっそり顔を覗かせるのは

「純さん!!!」

それに翔君も!!!


目を見開く私の耳に涼さんの柔らかな声が届いた


「ここの階、防犯上カメラが有るんだ。菜々ちゃんが来たのはそれで解ったんだよ」


此処じゃなんだし入ってと、腕を取られヨロヨロと足を進めた


ショックが大きすぎて放心する私


促す様にリビングに通された私はそのまま柔らかそうなソファーへ座らされた


「もしかして何も聞いてない?」


私の隣へ腰を降ろした涼さんの言葉に目をやるとなるほどねと一人納得する涼さん


「落ち着いて聞いて欲しい.........


此処には俺達三人住んでるんだ.......



それで菜々ちゃんも今日からここの住人になるんだよ」


は?


パチクリと目を見開き涼さんを凝視した


気まずそうに苦笑いを浮かべる涼さんに言い放った


「や、やだっ!!!!」
「やだ?...............何で?」
「それって一緒に住むって事ですよね?」
「うん、そうなるね。菜々ちゃんの部屋はアソコ」

そう言いながら指さしたのはリビングを囲む様に付けられてる数個有る扉の一つ


私の表情を見つめ「やっぱり何も聞いてないのか.....」と、呟いた涼さん

顔を強ばらせ段々と血の気が引いて行く



そんな私の耳に届いた低い声


「諦めろ」


さっきから一言も喋らず私を直視していた純さんの低い声に視線を合わせる


何を諦めろと?と、呆気に取られなが見つめた


「む、無理!!!!!一緒になんて住めない!!!!」

「何がむり?」

涼さんの柔らかな物言いに一瞬顔が歪む


普通に考えれば解る


年頃の娘と息子だよ!!!!


幾ら兄妹になったからって血の繋がらない今まで他人だった男女!!!!


一般常識から言って有り得ないでしょ!!!


「だ、だって!!!!」

「だって?」

「わ、私達.......」

「私達?」

「た、他人.....」

「他人?」

「うっ......」

「う?」

何かヤダ........


さっきからニコニコ笑う涼さん


鸚鵡返しの様に私の言葉を繰り返す

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