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「俺は...........」


キュッと唇を引き締め何かを耐える様に俯いた翔君


ゆっくり私に近づく翔君とゆっくり下がる私


「俺は............嬉しかった」


フルフルと顔を左右に振り胸の前で抱き締めてた衣類をギュウと掴む


何で今更そんな事言うのっ...



「菜々と再会出来て............」

「聞きたくない!!!!そ、それ以上こっちに来ないで!!!」

トンッと足に当たったのはベットの縁


後ろを振り返ったその瞬間、ハッとして視線を元に戻した



が、遅かった



すぐ目の前に翔君の厚い胸板


ギュウと抱き締められ、そのまま倒れ込む様にベットへ身体を倒す翔君


ドサッとベットへ身体が沈んだ瞬間名前を呼ばれドクンと胸が大きく揺れ動いた

上半身をゆっくり起こした翔君

ジッと見つめられ胸が苦しくなった

「別れた事をずっと後悔してた......」

苦しそうに顔を歪め放たれた言葉が信じられなくて固まる私の耳に繰り返し言い聞かす様に呟く翔君

「ずっと後悔してたんだ」


やっ........

「菜々と別れた事............ずっと.......」


ヤダッ....


聞きたくないっ



「聞きたくないっ!!!」

「良いから聞いて」

痛いくらいに抱き締められ、力の限り暴れるも男と女の力の差は歴然でビクともしない


「今でも好きだ......」


絞り出す様な声に胸が詰まる

溢れる涙が視界を遮る

苦しくて苦しくて.........


私は.........