
禁断ハーレム〜beastな関係
第3章 新たな生活
選んでる暇もなくて、大学とバイト先との中間位の地点の部屋を選びカウンターに行った
本当は前の部屋が良かったけど、そう上手くいかない
適当に決め、契約出来るかどうかを聞きに窓口の年配おじさんに伝えた
そして明日にでも母を引っ張って来ようと目論む
「あーーーー大丈夫..........ですね」
怠そうに、やる気のなさそうな中年スタッフ
渡された紙に名前を書く様に促され、意気揚々とペンを走らせた
しかし
「あ..............」
中年スタッフの漏れた言葉にペンを止め顔を上げる
驚いた様な、顔を浮かべながら私がたった今書いたばかりの紙を見つめる中年スタッフ
私の名前と顔を交互に何度も見つめる事数秒
「あ〜〜〜今思い出したがその部屋さっき他の客が契約したんだった」
悪いねと言いながら青い顔の中年スタッフにじゃぁともう一つの候補の部屋を伝えるも
「す、すまない、もう、店を閉める時間だっ!!!」
と、私をグイグイ立ち上がらせた
「えっ!?は!?.........ちょ..........まっ.....」
促されるまま立ち上がりあっという間に外へ出されると急いで扉を締めようとする中年スタッフ
扉が締まる直前「悪い事は言わない.....家で大人しくしてた方がいいと思う」何やら意味深な言葉を投げ掛けられた
は?と、頭を捻りながら頭上の太陽を見つめる
まだまだ店閉める時間じゃないだろうと思いながら足を進めた
次の不動産屋に向けて.........
客を選ぶなんて不届きな不動産屋だと、プリプリ怒りながら入った二軒目の不動産屋
「は?無理ってどういう事ですか!!!」
さっきは快く大丈夫ですよって言ってたでしょ!?
「と、取り敢えず当店では対処しかねます」
スーツをビシッと決めた店のスタッフに焦った様に追い出された私
それは間違いなんかじゃなく
三件目でも.......
「ここら一帯では借りれないと思うよ」
四件目では
「ウチが潰れる!!!」
五件目では
私の名前を見ただけで青い顔をされ、気の弱そうなスタッフへ反対に謝り店を後にした
そして現在
私の手の中で震えるスマホ
