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禁断ハーレム〜beastな関係

第3章 新たな生活




何処をどうやって戻って来たのか目の前にはドンと聳え立つ高級マンション



只者じゃないと思ってたけど......まさか赤嶺だったとは......



このマンションも明人さんのモノらしく、目眩が起こる




その明人さんがNOと言ったらしい



私の引越しはやむなく阻止され終を迎える


そればかりか三兄弟も今回動いたらしく、徐々に青ざめる私



目の前の建物には翔君がいる



また......何かされるかも知れないと、不安が襲う


ギュッとスカートの裾を握り締めた瞬間、固い物が手に触れた



そうだったとポケットから取り出すとキラリと光る銀色のそれ



胸の前で握り締めると思い浮かぶ鋭い目をした彼


無口で無愛想で怒ってる様に見える整った顔の潤さん


でも、冷たい筈の鍵が暖かい様に感じた


今はこの鍵が私の唯一の救いだ



しかしながら中々マンションへ足が進まず回れ右した場所は、マンションの隣の小さな公園



溜息を漏らしながらどうしたものか考える



そうだ!!!愛梨!!!!




と、スマホを手に取るも、母の言葉をふと思い出す




『菜々.........よく聞いて





赤嶺に潰された人は沢山居るわ......下手に逆らってどうなったかなんて聞かなくても.....わかるわよね?





あんな穏やかそうに見えて明人さんは赤嶺なのよ.........この意味解るわよね....』



私はボタンが押せなかった




愛梨が大好きだから.......



笑う愛梨の姿に出した筈のスマホを締まった

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