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禁断ハーレム〜beastな関係

第1章 限界ギリギリ

宝石を散りばめた様な風景に思わず吐息が漏れる


静かな音楽が優雅に演出する


そこに居る人全てが上品で大人に見える


幼い私は何だか場違いだ


「明人さん、遅くなってごめんなさい」

「大丈夫だよ、俺達も今来た所だから」

いつもより少し嬉しそうな母の声に顔を向けるとニッコリ微笑む優しそうな男の人が立っていた


年相応の大人な雰囲気で目尻に笑い皺を作り母を愛しそうに見つめてる

端正な顔立ちは若い頃さぞかしモテただろう事がわかる


見慣れない男性のスーツ姿なせいか、見ぼれる私を促す様に前に出した母


「菜々、挨拶して」

「あ、初めまして.......娘の菜々です......母がお世話になってます」

コレで良いのかなとチラリ母を見た

「初めまして、お世話になってるのは俺の方だよ、景子さんに似て可愛らしいね」

お世辞だと解ってて照れてしまう私はまだまだ子供だ


明人さんは後ろを振り向き「ほら、お前達も挨拶しなさい」と、言った


その声に視線を向けると、反応し前に出てきた男性二人に口を半開きしてしまった

相手の明人さんにも子供が居たらしく、二人とも凄く身長が高かった

チビな私が見上げると首が痛くなりそうだ


「すまないね、もう一人居るんだが手洗いに行ってて......すぐ戻るよ」


取り敢えず挨拶しなさいと呟く明人さんの声に私の目の前に立つ人がフワリと微笑んだ


「初めまして、息子の凉です。こんなに可愛い子が妹になるなんて嬉しいよ」


そう言って頭を撫でられ、同じ年位じゃないかなと思いながらヘラリと笑った



親の遺伝と言うものは凄いと思う


明人さんのDNAを見事に引き継いでる二人の姿に思わず顔が赤くなる


長い手足、顔が整ってる人は指先まで綺麗だった

少し垂れた目元が優しさを醸し出す

アッシュブラウンの髪が首元まで伸びていて、男性的な喉仏にドキリとした

どちらかと言うと女性寄りの美しさなのに、やはり男性なのだろうと思いながらその隣の人に視線を写した




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