
禁断ハーレム〜beastな関係
第2章 再開は突然やって来た
えっ.......
何で.......
目の前に佇む彼の姿に驚いたのは私だけでは無かった
目の前の彼、翔君も目を見開き驚いてる
「菜々......」
何でっ......何で彼が
会いたくなど無かった
嫌な予感は確かめ無くても事実だと解る
もう一人の兄弟は翔君
神様はなんて意地悪なんだろう
やっと立ち直った所だったのに、家族になれと言うのだ。母の幸せを考えるなら手放しで喜びたい
でも、でもっ........
彼と兄妹など
死んでも嫌だ
「ん?何だ?知り合いか?」
私と翔君を交互に見ながら呟く明人さん
「え、ええ、その.........高校の........先輩です」
頬を引き釣らせながらも、何とか冷静に返した
大丈夫、大丈夫.....
もう彼とは終わってるんだ
胸も痛まない。涙は出ない。冷静に落ち着いて.......対処出来る......
母の幸せを願い、普通に接するんだ
昔の苦しかった記憶など忘れただろ?って言い聞かすんだ......
彼は、翔君は唯の先輩
そう、もう私とは関係ないんだ
