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∮恋密度∮官能短編集 先生&生徒

第1章 純愛指導


高木に相田のことを相談され

『気持ちはいつでも伝えられる。焦る必要はないからゆっくり考えろ‥』


一番焦った自分を棚に上げ、そんなアドバイスをあいつにしていた


そして自分は焦って告白して見事に玉砕か‥‥


‥ふっ‥‥
笑える―――

案外、俺が高木の気持ちを相田に告ったせいであいつらくっついたりしてな‥


付き合い出したら毎日、見せつけられるわけだ‥


「―――‥!‥っ

‥‥たまんねーーッ‥」


風呂上がりの濡れた髪を掻き上げ痛む胸に目頭が熱くなる―――


なんとか話をしたくて、重い資料を一人で運ぶ相田を見かけては手伝おうと思ったことも何度かあって‥


その度に校長に言われた言葉が頭に浮かんだ‥


『若い先生はちょっとした行動が誤解を招く‥
内田先生は生徒に人気があるから、なるべく女子生徒との接触は控えて欲しい』


世間の教師に対しての目が厳しくなったせいか周りも必要以上に敏感になってる‥


それでも、俺は自分の気持ちを抑えることができなかった‥‥‥


秘めた想いはいつの間にか溢れ、目で追うだけの想いは口に出来ないからこそ積もり積もって抑えきれない程の勢いで流れ出す‥

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