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溺れる電車

第3章 許されないバツ




えっ!!




まさか…、亮くん。




その声に、信用が出来なくてゆっくりと顔を上げた。




その顔。





亮くん。



目つきは見たこともない怖い顔。





優人の手をつかみ、

引っ張った。






パッァン!





優人の頬を叩いた。





「お前、俺の女に何してるんだ!!」





大きな声が車内に広がる。



私は何が起きったのか分からなかった。






さっき、騒いでいた後輩や他校の高校生も静かになっていた。


ざわざわとした声もあったが、

もう、注目していることには変わりなかった。


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