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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第14章 ★叶わない願い

「黙れボケ!!」



ヒカルさんを上回る大声を出して、ヒメはガンっとテーブルを叩く。



「だって~~♡
まさかこんな所でお会いできるとは思わないじゃな~い!」

「いいから座れよ!」

「偶然?じゃないよね?
これはつまり……運命!?」

「~~~~~!!」




ヒメは拳をぎゅっと握って、ワナワナと体を震わせている。


な、なになに……!?


ヒメがここまで余裕を無くす姿、今まで見たことない。


手を握られたままぽかんとする私を見て、ヒカルさんはゆっくりと椅子に座った。




「あたし達の間で、とっても有名だったの。

ヒメが、高校時代からずっと好きな女の子がいるってこと♡」


「…………!!」




ヒカルさんは目を細めて、私の耳元で囁く。




「本人は否定してたんだけど。

ヒメのファンクラブが相当ウザくて、美和さんの名前は一部で知られちゃってたんだよね」


「…………っ」


「一度会ってみたかったんだ。

ヒメが心から片想いし続けていたあなたに♡」




ヒカルさんは私から手を離すと、高揚した表情のまま、ほうっと息をつく。


……た、確かその話は……


去年のクリスマスコンサートの時、乱入してきた元カノも言ってたような……


急激に体が熱くなってきて、顔が火照ってきてしまった。

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