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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第20章 ★loveダム決壊

「俺は……美和の笑顔をずっと見たいと思っていたから」


「………!」


「お前が俺のものにならなくても、ただ傍に居られたらいいと思ってた。

……自分の願いが、一生叶わなかったとしても」




………ヒメ………!


全身が痺れて、胸がきゅうっと締め付けられた。


ヒメが……心の想いを言葉にしてくれている……




「……だけど、ヒカルの場合は違ったんだよな。

開放させなきゃいけなかった」


「………ヒメ……」


「結果がどうであれ、相手に受け取ってもらうことで、あいつの想いは報われる。

………結局、それができるのは蓮だけだったってことだ」


「…………っ」




ヒメが言い終わらないうちに


私はぎゅっとヒメの頭に抱きついた。


………いつもの平然とした態度とは違う、弱々しい姿だけど


愛しさが、あとからあとから溢れ出す。




「……そんなことないよ、ヒメ。

ヒカルさんは、ヒメが駆けつけてくれたから、救われたんだよ」


「…………」


「それなのに私……行かないでなんて言って

本当にごめんね……」

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