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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第20章 ★loveダム決壊

………強く、なりたいな。


強くて、優しくて


相手の想いを尊重する、心の綺麗なヒメと並んでも恥ずかしくないように


もっともっと、ヒメに幸せを感じてもらえるように


私にできることは、なんでもしたい。




「………美和」




さらにぎゅうっと抱きしめる。


ヒメは私の背中に手を回して、そのままソファから下ろすと


足を崩して胡坐をかいた上に、私を乗せた。


目線の位置が同じになって、ヒメの茶色い前髪がおでこに触れる。




「………あのさ」

「………うん?」

「…………」




キス出来るくらい、近い距離なのに

ヒメはなぜか私から顔を逸らす。


……あれ、その表情

ちょっと不機嫌?




「ヒメ?どうしたの?」

「……いや、いい」

「よくないよ、何か言いたいんでしょ?」

「…………」



いつもなら何の遠慮もなく、言い放つのに


ヒメは珍しく何かを躊躇しているから、首を傾げてしまう。


……なになに?


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