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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第22章 ★フライングプロポー…ズ?

再び、キス。


蓮は照れ隠しをするように、私を床の上に倒す。


舌を絡めながら、引き締まった熱い体に手を回した。




「………蓮」

「…………」

「……私と結婚してくれるの?」




蓮の手がピタっと止まる。


だって……嬉しくて我慢できないんだもの。


その口から早く聞きたくて、こっちから先手打っちゃった。


蓮は少しの間無言で私を見下ろしていたけど


その手が私の膝の裏に回って、ぐっと足を広げさせられた。




「………!/// れ、蓮……」

「忘れて。全部」

「え!?」

「忘れた頃に、ちゃんと言う」




えーー! 先延ばし!?

蓮の予定ではいつしてくれるつもりだったのよ~~

下に下りていく彼の、尖った黒髪をぎゅうっと掴むと




「愛してるよ、瑠璃」


「…………!」


「だから、やり直しさせて。

ダサくてカッコ悪い俺でも

せめてプロポーズくらいはちゃんとしたい」




色気のある低い声で、そう呟くと


耳まで真っ赤にした蓮が、全体重を乗せてカバっと私を抱きしめた。



「…………」



ここまできたら、形なんてなんでもいいから言ってくれてもいいのに


って急かしちゃう私は、やっぱり下町生まれだからかしら?


……でも、あなたがふいうちで言ってくれた “ 愛してる ” に免じて


その時を、じっと待っててあげようかな……



「……了解。

忘れたふりして、楽しみにしてるわね……♡」

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