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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第22章 ★フライングプロポー…ズ?

「お風呂から出みゃした♡」

「…………」

「さっぱりしました~♡」




ベッドに座った俺の足の間に、ちょこんと後ろ向きに座る美和。


髪を包んでいたタオルを外す。




「二日酔い者ですが、よろしくお願いしますっ♪」




シラフの時は、俺が強引に乾かすまで遠慮して近付かないのに


こうして堂々と甘える姿を見ると、酒が入っててもいいかと思い直す。


………俺って………



「……お前さぁ、晩餐会でどんな話してんの?」

「え? 晩餐会?」

「俺のネタ、許可なく無償提供してるってタレこみがあったぜ」



ミディアムロングの髪をわしゃわしゃと揺らしながら、姉貴の言葉を思い出す。


妖艶かどうかはともかくとして、こいつの色気は充分感じるし


それを放つのは、俺の腕の中だけにさせたい。


まぁ、それを毎日見せられたら悩殺されて生きていけねぇか。



「…………」



……“ 毎日 ”


そんな夢のような日々が、いつか本当に訪れるのだろうか。

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