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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第25章 ♡清算済み

「……………」



風船がプシューッとしぼむように、興奮した体から力が抜ける。

……そーいう甘いセリフ、ふいうちで言うのやめてくれないかな。



「何回言わせんだよ?」

「だって……」

「こんなにお前が好きなのに?」

「…………!///」

「俺にはもう、お前しかいないのに?」

「……り、莉央……」

「沙月とこうして手を繋げるだけで、心があったけーのに?」



ま、待て待て待て待てーー!///

やめなさい!!

いくら付き合い始めとはいえ、20代半ばのカップルが手を取り合って愛を語るのか!?

語りませんよ!

ここ、遊歩道のド真ん中ですから!



「……莉央、すっごい嬉しいけど。
嬉しすぎて困るから、あまり言わないで……」

「お前が言えっつったんだろ。
言葉にして伝えることで解消するって」

「…………っ///」

「言わないと溢れちまうんだ。
俺の心の中、沙月でいっぱいで」



うっ……さ、刺さった!!

誰か助けて……

ズキューンと音がして、言葉だけで腰が砕けそうに……!!


莉央は私の肩に手を回すと、色気たっぷりの低い声で囁いた。



「悪いな。 恋愛初心者なもので」


「~~~~!!///」


「立派な彼氏として早く認定されたいから

教習よろしく、沙月先生」

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