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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第25章 ♡清算済み

「莉央~綺麗だね♪
おばさんきっと喜ぶよ~~♡」

「……会計するから、先に外出てろ」



はいはい、まったく照れちゃって可愛いんだから♡

莉央に言われた通り、ウッドデッキへと足を進める。


こーいうのはね、マザコンとは言わないのよ。

お母様を大事にする、心までイケメンな男なの。

分かってるかな~? 遊歩道を行き交う男性諸君。



「う~ん、気持ちいいなぁ~♡」



空に向かって両手を上げて、大きく伸びをする。


目の前のビーチから吹き抜ける風が、とっても爽やかだ。


……今まで知らなかった莉央を、すぐ傍で感じることができる喜び。


一緒に過ごす日々を重ねる度に、私、莉央のことがもっと好きになる。



“ 俺は、もう沙月だけのものだ。
この先も、ずっと ”



……もう///

腰が砕けて立ち上がれないっつーの……



「沙月」



ふいに後ろから莉央の声。


振り返ったと同時に


私の顔の横で、ふわっと太陽の香りが広がった。




「お前、もうひとつの花言葉知ってる?」

「…………っ」




アレンジメントと同じ、初夏の花々とグリーンをまとめた小さなブーケ。


中心でひまわりが咲き誇るその花束を、私に差し出して


莉央は優しく微笑んだ。





「 “ 俺の目は

あなただけを見つめている ” 」

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