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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第25章 ♡清算済み

だ、だめだ~~~!

胸キュン度、沙月至上最大値突破!!



莉央のお母様……

あなたの息子さんは、7人もの女を侍らせていた遊び人でしたが

そんな歪んだ期間でも、こんなに素敵な親孝行をしていたのですね。


1年に1回、お花を送るだけでも素晴らしいよ。

極めつけに、 “ 当たり前 ” ってサラリと言っちゃうなんて……



「莉央……
あんた立派に育ったんだねぇ……」

「…………」



涙目になって頷く私から、莉央は大きな溜息をついて目を逸らした。


思い返せば、莉央のお母さんは夏生まれで


私達が幼い頃から、あの広大な庭園にお花をいっぱい植えていたんだよね。



「お待たせしました、こちらでいかがでしょうか?」



店員さんがニコニコしながら近付いてくる。

完成したアレンジメントを見て、私はイスからガタッと立ち上がった。



「わぁ♡ 素敵!!」

「全て、初夏のお花にしました♡」



ナチュラルな蔓で巻かれたバスケットの中に、優しいブルーと鮮やかなイエロー。


アジサイやリシアンサスなどの花々が、ひまわりの美しさを演出している。


グリーンが周りを彩る、爽やかなフラワーギフトだった。



「ひまわりの花言葉は、“ 憧れ ” “ 敬慕 ” などが挙げられます。
太陽と結び付けられたお花なんですよ」



へぇ~そうなんだ♡

店員さんが教えてくれた花言葉もそうだし

お日様のような笑顔のおばさんにぴったり!

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