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『……………っ』



……目頭が熱くなって、隼人の胸に顔を埋めた。


……私の両親の為……


そんな風に考えてもらえてたことが、心から嬉しかった。



“ 結婚式は、感謝を伝える場 ”



隼人は、ゲストは私の家族だけで良いし、始めからそのつもりだったと言ってくれて


見た目や世間体を気にした自分が、すごく恥ずかしかった。



『まぁ、あの夫婦だけは呼ぶか。
旅費持ちにしてやりゃ喜んで来るだろ』

『……うん！あと、アンジーもね』



それはちょっと考えようと言った言葉に、クスクスと笑っていると


私の頭を撫でながら、隼人が口を開いた。



『実は、理由はもうひとつあるんだ』

『………？』



私が顔を上げると、隼人は優しく微笑んだ。



『……シゲさんにも

改めて俺の “ 父親 ” として出てもらって、感謝を述べたい』


『…………！』


『結婚式をしたいって言ったのは

そんな自分の願いを叶えたいからでもあるんだよ』